受験生の皆さんこんにちは!九大生のMTです.
この記事では九州大学の工学部の1群〜6群について,群ごとの特徴や入試の際の注意点について解説していきます.
そもそも学科群とは?
九州大学の工学部は1〜6群に分かれています.
6つに分かれているのには理由があって,他の学部に比べると工学部の募集人数が多いからなんです.
また,将来の専門分野についてより詳しく学習するためにこういったシステムになっています.
Ⅰ群
Ⅰ群は電気電子情報工学科と呼ばれる学科です.
「計算機工学」「電子通信工学」「電気電子工学」の3学科があり,工学部の中でも合格最低点が比較的高い学科となっています.
合格最低得点・・・723/1150(2023年入試/マナビジョン参考)
コース | 学習内容 |
計算機工学 | AIやプログラミング,情報について |
電子通信工学 | 他二つのコースの学習内容を半々 |
電気電子学科 | 電気回路や半導体について |
Ⅱ群
Ⅱ群は材料工学科・応用化学科・化学工学科・融合基礎工学科の4つの学科があります.
気をつける点として,Ⅱ群の融合基礎工学科からは物質材料コースのみとなっています.
合格最低点・・・677/1150(2023年入試/マナビジョン参考)
Ⅲ群
Ⅲ群は融合基礎工学科・機械工学科・航空宇宙工学科・量子物理工学科の4つの学科があります.
Ⅱ群にも融合基礎工学科はありますが,Ⅲ群からは機械電気コースのみとなっています.
ちなみにⅢ群の航空宇宙工学科は工学部全体を通して人気の学科なので,この学科に入るためには入学した後も相当の努力が必要になってきます.
合格最低点・・・684/1150(2023入試/マナビジョン参考)
Ⅳ群
Ⅳ群は船舶海洋工学科・地球システム工学科・土木工学科の三つのコースがあります.
Ⅳ群のコースはエネルギーや自然の原理などについて専門として学習します.
合格最低点・・・668/1150(2023入試/マナビジョン参考)
Ⅴ群
Ⅴ群の学科は建築学科のみとなっています.
建築を全般的に学ぶコースで,建築家の育成だけでなく建築に関する技術者や研究者を輩出します.
Ⅴ群はコースが1つしかなく,定員が少ないことが特徴的です.
合格最低点・・・679/1150(2023入試/マナビジョン参考)
Ⅵ群
Ⅵ群では自身の学科群を2年生になる前にⅠ~Ⅴ群の中から選ぶ学科です.
大学での授業を実際に受けた後に専攻を決められるのは魅力的ですよね.
合格最低点・・・680/1150(2023入試/マナビジョン参考)
群ごとの入試難易度
入試の際の合格最低点をまとめてみました.
群 | 合格最低点(1150点満点) |
Ⅰ | 723 |
Ⅱ | 677 |
Ⅲ | 684 |
Ⅳ | 668 |
Ⅴ | 679 |
Ⅵ | 680 |
群ごとの最低点は大体同じくらいですが,Ⅰ群の難易度だけ少し高いみたいです.
入試の際の注意点とは?
工学部の群は第1志望から第3志望まで選択できる形式になっています.
ですので,第一志望には点が足りなかったけど,第二志望には点が足りて合格できる,というケースも生じます.
志望を選ぶときに注意することがあり,それは6群は第1志望のみでしか受け付けていないという点です.
学科によって将来の就職先は全く変わってきます.
自身のいきたい群やそれに見合う成績かを慎重に判断して志望を決めることをお勧めします.
学科配属について
Ⅰ群〜Ⅳ群は2年時にコース分けが行われます.
コースは基本的に志望すれば入れますが,コースの希望者が定員より多い場合は成績順によって振り分けられます.
学科だけでなく,コースによっても有利な就職先は変わってきます.
希望のコースに入れるように入学後も成績が求められるので,大学に入ってからは勉強しなくていい,なんて思っていると大変です.
まとめ
長々と説明しましたが,ここまで読んでくれてありがとうございます.
九州大学の工学部はシステムが複雑ですが,この記事を参考にしてもらえればと思います.
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