第二外国語を決める基準って何?
私たちは普段から使っている日本語(母国語)と
高校までで学習した英語(第一外国語)の二つの言語を身につけています.
第二外国語は母国語や第一外国語とは異なり,自由にチョイスすることができる言語です.
自由とはいっても何を基準に選んだらいいかわからない人も多いことでしょう.
第二外国語の選択基準
第二外国語は1年以上学ぶ言語になりますので,はじめの言語選択はとても重要です.
フィーリングだけで選んで後悔することがないようにしましょう.
第二外国語の選択基準は主に以下の3つが挙げられます.
- 習得の難易度
- 将来性や習得のメリット
- 専攻する分野に関係するか
- 旅行や留学,就職などで使いやすいか
- 好きな国や文化
- その国の文化に興味があるか
個人的にはこの中で①が最も重要なポイントだと思っています.
第二外国語はむずかしさが異なるので,単位の取りやすさに大きく差が出ます.
第二外国語ランキング
①の「習得のかんたんさ」を基準としてランキング形式にしました!
すでに習得している,日本語や英語との関係性にフォーカスを当てたランキングです.
このランキングでは九州大学で単位の習得のしやすさもポイントとして考慮しています.
6位 ロシア語
ロシア語はロシアと旧ソビエト連邦の国で主に話されている言語です.
かんたんなポイント
- 語順が英語とおなじ
- 冠詞(the など)が一切ない
むずかしいポイント
- 「キリル文字」という新しい文字を覚える必要がある
- 履修する生徒が他の言語より圧倒的に少ない
- 授業の時間割がロシア語だけ異なる
ロシア語はかんたんなポイントが本当に少ない印象です.
ただ冠詞がないという点において,他の言語よりも習得しやすいです.
近年のウクライナ侵攻もあってか,言語の中でも人気が低く,周りの人に頼ることが難しい環境となっています.
時間割においても,他の言語と違う時間に履修する必要がある点でも孤立しやすい科目と言えます.
キリル文字を覚える,というハードルを超える必要もあり,単位を取ることが最も難しい言語でしょう.
5位 ドイツ語
ドイツは日本と同様に,モノづくりが盛んな国です.
工学系の学生は留学先として挙げられることも多いかもしれません.
男子の人気が高い言語で,
ドイツへの憧れが強いからかもしれませんね.
かんたんなポイント
- 語順が英語と同じ
- 文字が英語と似ている
- 単語が英語と似ている(語族が同じため,ゲルマン語派)
- テストに教科書等を持ち込み可とする教授がいる
むずかしいポイント
- とにかく覚えることが多い
- 名詞に男性,女性,中性の3種類がある
- 語順などで,名詞の語尾が変化する(一人称や二人称,主格や目的格など)
- 冠詞(英語で言うとthe)だけで約30パターンある,など
名詞に性別が3種類ありますが,性別が変化するごとに冠詞が変化します.
また,一つの名詞に関して覚えることだけでも
性別×単数形と複数形(2パターン)×語順による変化(4パターン)
もあります.
ただ,第二外国語の中では1番といっていいほど覚えることも多く,テストの時はドイツ語を選んだことを後悔するかもしれませんね,
英語が得意な人ならそれほど難しく感じない言語かもしれません.
テストに教科書などを持ち込み可とする教授もいるので,その教授にあたれば単位を落とす心配はなくなるでしょう.
4位 フランス語
世界中で2億人以上が使用している言語で,メジャーな言語です.
主にフランス,植民地のアフリカで多く話されている言語です.
フランスは芸術的な面で世界的にも栄えており,
首都のパリなどに憧れが強い人も多いでしょう.
かんたんなポイント
- 語順が英語と同じ
- 文字が英語と似ている
- 名詞の性別が男性と女性だけ(ドイツ語の2/3で済む!)
むずかしいポイント
- 発音が難しい
- 文法の難易度が高い(ドイツ語より低い)
- 覚えることは多い(ドイツ語よりは少ない)
名詞の性別が中性がない分,
フランス語はドイツ語に比べると覚えることが少なくて済むそうです.
文法の難易度も優しかったりするので,英語が得意な人にはあまり苦とはならないかもしれませんね.
フランス語は発音が難しいそうですが,テスト等で発音は重要視されていないため,履修においてあまり心配することはなさそうです.
3位 スペイン語
スペイン語は世界中で5億人以上が使用している言語で,第2外国語としての人気も高い言語です.
メキシコやアルゼンチンなど,中南米で多く話されていて
ヨーロッパ以外でも広く通用する言語だと言えます.
かんたんなポイント
- 語順が英語と同じ
- 文字が英語と似ている
- 名詞の性別が男性と女性のみ(フランス語と同じ!)
- 発音が聞き取りやすい(母音が日本語と似ている)
むずかしいポイント
- 文法の難易度が高い(フランス語と同じ)
- 覚えることは多い(フランス語と同じ)
スペイン語とフランス語の特徴はとても似ているのでランキングに優劣はつけにくかったです.
スペイン語の発音は日本人にとって聞き取りやすいという点でこのランキングになりました.
履修上においての難しさはほとんど変わらないと言っていいでしょう.
2位 中国語
中国語は13億人以上が使用していて,世界で1番話している人が多い言語です.
日本の隣の国であることもあり,お店のメニュー表で見かけるなど,
日本人にとって馴染みの深い言語でしょう.
かんたんなポイント
- 漢字がメインの文字であること
- 語順は英語と同じ
- 冠詞などを気にしない
- 履修者が多い
むずかしいポイント
- 同じ漢字でも意味が違うことがあり,紛らわしい
- 発音が日本の漢字通りでないこと
- 小テストや出席が厳しい教授もいる
中国語は日本語との言語間距離が近いです.
そのため新しく覚えることも少なく,ニュアンスで理解できることも多いです.
英語など,他の言語と比べて冠詞を気にする必要がないことも習得がかんたんな理由となっています.
言語としては馴染みが深く,習得しやすいかもしれませんが,
その分毎回の小テストの実施など,他の科目よりも授業は厳しいと聞くこともあります.
1位 韓国語
韓国語は韓国や北朝鮮で使用される言語で,世界でおよそ1億人が使用している言語です.
日本の隣の国で,韓国の文化に興味がある人も多いことでしょう・
K-pop や韓国ドラマが日本国内で人気となっていて,韓国語は第二外国語としても人気な言語の一つです.
かんたんなポイント
- 語順が日本語と同じ
- 単語が日本語と似ている
- 履修者が多い
むずかしいポイント
- ハングル文字を覚えること
- 発音が難しい
文法が日本語とほとんど同じなので,英語を苦手とする人にとっては1番習得しやすい科目と言えます.
他の言語では名詞の性別や,文法を新しく習う必要がありますが,韓国語だけはその心配がほとんどありません.
ですので,韓国語の難点はハングル文字を覚えることだけだと言っていいでしょう.
他の言語でも,独自の文字は結局覚えなければならないんです.
ハングル文字を覚えるだけで済むと思えば,韓国語が1番かんたんなのではないでしょうか.
第二外国語まとめ
以上が日本人にとっての難しさをまとめたランキングとなっています.
人それぞれで興味のある文化も違うと思いますが,選ぶ時の参考となれば幸いです.
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